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03年度 夏合宿 日高山脈 中・北部 プリント メール
作者 小山   
2003/08/06 Wednesday 00:00:00 JST

メンバー

L 小山 仁

SL安藤 峰央

富井 良介

嶋田 修平

 

8月6日 晴れ


出発早々、僕はハーネスを忘れた 事に気付いて家に戻った。そのために僕以外の皆に先に大洗港に行ってもらうことになった。大洗港に着くと多田さんとノブヨさんに出会う。大洗港まで車に乗 せてもらいました。本当に皆さんにご迷惑をおかけしました。大洗港に到着すると、そこには海坊主が生息していた。なんとトミーが坊主になっていたのであ る。一昨年の夏合宿を思い出させてくれる光景だった。

出港する時間が迫り多田さんとノブヨさんに戦利品(酒&花火)を頂き、見送られて本土を後にする。出港とともに甲板で飲み始めた。これが最高だ。(18:30出港)


8月7日 晴れ


苫小牧港に13:15に到着。やっぱり港だけ見ても北海道は雰囲気が違う。今日は苫小牧駅で寝るだけの予定なので暇つぶしにボーリングをして、その後に壮行会をした。程々に酔っ払い寝ることにする。


8月8日 曇り→雨


5時に起床。今日も時間にゆとりが有るので富良野を通りたいがために遠回りして滝川の方から行くことにした。電車から見る北海道の景色も良い。

帯広に到着し、駅前の長崎屋で買出しを済ませる。その後に僕と安藤で支庁と警察署に計画書を提出しに行った。警察署で数日前にカムエクで事故があったという話を聞き、気を引き締めなおした。

夜になり戦利品の花火を小雨の中 やった。トミーが線香花火を束のまま火を付けた…それで「線香花火って綺麗じゃないですね。」とかぬかしてる(線香花火を初めてやった!?)…線香花火で 殺意を抱いたのは人生で初めてだ。束で線香花火を付けるとパチパチと散りもせずに消える、へぇへぇへぇ。


8月9日 大雨


台風が接近のために大雨。昨日頼 んでおいた帯広ハイヤーのジャンボタクシーに乗り、とりあえず札内川ヒュッテまで向かうことにする。途中のピョウタンの滝の近くの山岳センターに寄っても らい、ここにも計画書を提出した。ここでコイカク~エサオマンの間で熊が出没しているとの情報を得た。

ヒュッテに到着しコイカクシュサツナイ川がどんなもんになってるか見に行ってみる。濁流となっていた。台風は明日の午前6時に通過予定とのこと。ヒュッテにて沈殿する。

夜、ここ数日はヒュッテを宿にし て北海道を散策しているという大阪から来たおじさんに大根煮を御馳走になった。まだ山に入ってないのだから自分の酒を飲むのは勿体ないだろと焼酎とワイン まで頂く。おじさんから一週間は水は退かないかもしれないという事を聞き焦った。おじさんに勧められた酒を嶋田は遠慮もせずにガブガブ飲んで撃沈。その後 は静かに語り合い、豪雨の音を聞きながら就寝した。


8月10日 晴れ→曇り


朝起きて川を見に行くと予想以上に凄いことになっていた。大河になっているのである。どう考えても行けない。今日も沈殿。またヒュッテにて時間地獄だ。

ここら辺りを良く知る女性に会い、増水時の道は無いのか聞いてみたがどうしても徒渉しなければならないと言われた。しかし八の沢は水は退きにくいがコイカクシュサツナイ川は退きやすいので明日か明後日には退くかもしれないと言われた。やっと希望が見えた。


8月11日 小雨→曇り


川は水がかなり退いてくれて少し苦労するが徒渉できるぐらいまで退いた。やっと出発だ。砂防ダムを右岸から巻き、その後は淡々と遡行する。どこも巻き道は有る。

夏尾根の取り付き点は赤札があり分かりやすい。ここからパンチのある急登だ。嶋田は四足歩行に退化してる。残り300メートルが辛かった。所々切れているので気を付けよう。やっとの思いで夏尾根の頭に到着。これから行く山々が見えて感動する。

テントを張りコイカクをピストン。この頃にはガスってきて寒くなり皆が雨具を着る。一応ピークを踏みましたという感じだ。

暑くなかったので今日の行動水は4リットル。


8月12日 雨→曇り&ガス


一年生の準備が遅い。出発まで3時間近くかかってしまった。

夏尾根の頭からの最初の下りはバ ランスを崩すと危険な場所が何箇所か有る。トミーがバランスを崩して転げ落ちたが幸い3メートルぐらいで止まり大事には至らなかった。1本取る度に寒さに 凍える気温だ。髪の毛が凍る。冷夏とはいっても異常すぎる。1826までで今日の登りは最後だと意気揚々と行くが凄く長い。1826にチビエスが張れる程 度のテン場あり。1826を少し下ったところで16時になり天図をとる。ちなみにこれから先、ほとんどの日が16時にテン場に到着できず途中でテン図をと ることになる。今日のテン場1737までは空腹と疲労感に襲われながらひたすら下った。テン場はハイマツに小エス分ポッカリと穴があいている所だ。

テントの中で皆ぐったり。ラジオで明日は大雨&雷の予報と私たちは通らないが奥新冠ダムの方から幌尻岳へ行く道が崩壊したとの情報を得た。ぐったりに追い討ち。

今日の行動水は寒かったために皆飲まず4リットル


8月13日 晴れ→曇り


テントを出てみると晴れていた。一安心だ。気持ちよく体操をして出発する。

1737からの下りは少し行くと ハイマツが濃くなる。1602手前の1640メートル付近まで続く。1602にチビエスが張れる程度のテン場あり。やっと猛ヤブが消えるが岩場があるので 気を付けること。途中、向こう側から一人の男性が現れた。久し振りにパーティー以外の人間に出会えて嬉しかった。携帯を貸して欲しいと言われたので繋がり 易いドコモを持っている嶋田が貸した。やはり台風で下界の人が心配しているのではないかと思い電話したかったらしい。

1807~1853はハイマツが濃くて時間がかかる。口数が少なくなる。1853からはハイマツが薄くなり歩きやすい。1700付近から八の沢カールに降りる明瞭な踏み後がある。

カールに到着して皆カールの水をガブ飲みした。カールは本当に天国だ。まあそれは熊さんにとっても天国なんでしょ。肌で実感。満天の星空の下お酒を飲み就寝。

今日の行動水は寒かったために皆飲まず4リットル


8月14日 ガス→晴れ→曇り


カムエクまで快適な道が続く。色 とりどりの花が咲いている。昨日のハイマツ地獄とは大違いだ。ピークに着いたがガスで景色が見えない。今まで歩いてきた稜線とこれから歩く稜線が見えるは ずだったのに残念。カムエクから1730を過ぎ約1870メートルのピークまでは道は良い。そこから1917は所々ハイマツが濃かった。事故のあった 1917からの下りの1810メートル付近の岩場は雨で岩が濡れていたりすると怖い。体を反り気味にして岩場をトラバースして途中で足場が切れているので そこをまたいで次の足場に足を乗せて行くようになるのだが、体を反っているために次の足場に足を乗せようとした時にバランスを崩しやすいかもしれない。こ の辺りになるとヘトヘトなので注意力が散漫になっている。デカザックを背負っていることを忘れてデカザックが岩に引っ掛かりバランスを崩して落ちることも 十分有り得る現場だった。

皆ぐったりだが食べ物の話をすると盛り上がるし元気が出る。夏合宿っていつもそうである。熊を食べたいぐらいまでいく。今は熊以上の獣になっている…

予定のテン場のナメワッカJPには着けそうにもないので1855にテン張ることにした。

今日の行動水は寒かったために皆飲まず6リットル

 

8月15日 曇り時々雨


あまりの寒さに眠れなかった。というのは今日だけではない。山に入ってから凍えなかった日は一度も無い。しかし今日のテン場は天国のカールである。底力が沸いてくる。ここまで来ると少し終わりが見えてくる。

もう当たり前のように冴えない天 候の中を進む。1760を少し下った所から1751と1869とのコルまでは東側の笹帯を歩く。雨で濡れているので笹で良く滑る。1751を過ぎたところ でトミーが笹で滑りこける。そして鼻の穴に笹かズッポリ…鼻血ブ―――!考えただけで痛そうだ。コントじゃあるまいし。

エサオマンに到着。やっぱり何も見えない。今まで歩いてきた長い長い稜線は類まれな想像力で眺めよう。あ~長かった。

エサオマンから西に伸びる尾根を 少し行くと踏み跡がありカールに降りられる。1660メートル付近にテン場あり。ここには巨大な雪渓があった。だが今まで暑い日なんてものは無く、常に雨 具を着ている状態だったのでそんな寒いものは見たくもないぐらいであった。テントを設営しようとした時にパキッと嫌な音がする。ポールに小さなヒビが入っ たのだ。ガムテで補強し無事設営は出来て一安心した。トミーは左足親指が凍傷になり少し茶色になっいてる部分があり感覚があんまり無いようだ。これは8月 半ばの出来事である。

今日の行動水は寒かったために皆飲まず2リットル


8月16日 晴れ


やっぱり皆寒さで眠れず寝不足。 夜中はガタガタと皆震えているのがテントがカサカサと音をたてているので分かった。こんな寒い日に沢に入るなんて信じられないと思っていたが出発する頃に はポカポカな陽気になっていた。夏合宿初めての暖かい日だ。皆テンションを上げて沢を下る。最初はヤブのうるさい沢だ。段々とヤブも無くなり気持ちよく進 むと1080の大滝が現れた。僕と安藤で少し偵察へ行くが左岸に踏み跡があり、行けそうなので1年生を呼び踏み跡を行くことにした。草付き場に出来てる踏 み跡を歩いていると安藤がズルッと足を滑らせて沢の中に落ちた。不幸中の幸いで下の岩で怪我することは無く良かった。踏み跡を慎重に進み残りの3人は無事 に通過。下から良く眺めてみると草付き場の上の広葉樹林に残地シュリンゲが有った。残地シュレンゲへは滝に着いたら少し左岸を登り広葉樹林の斜面をトラ バースした広葉樹と草付の境目の木にかかっている。

新冠二俣に到着したのが17時。歩くペースは少し遅かった。

 


8月17日 晴れ


2時起きだったのだが5時出発。今まで2時間で出発できた日がない。何度パッキングを教えてもなかなか早くならない。そろそろ夏合宿も終わりなので上達を見せよう。

何の問題のない川原歩きをする。すると1050の巨岩帯が現れる。行けるところまで行き右岸に渡ると踏み跡がある。赤テープを付けておいた。巨岩帯を越して少し進み1100メートルぐらいにある滝に着いた。ここは右岸に2001TRWVの赤札があったのでそこを登ると踏み跡が出てきた。そこを高巻く。所々怖いところもあるが慎重に行けば問題ない。

その後も滝は出てくるが小さな巻 きでクリアできる。七つ沼に近づくとともに気持ちが高揚する。沢を登りきったところの最初の沼の脇に開けた草むらがあったのでそこでテン張ることにした。 17時到着。沢靴とお別れだ。夏合宿完走は目の前だ!しかしここで沢靴とお別れしたのが明日の失敗を生むことになる。

テン場にいる大量の蚊には蚊取り線香は無意味だ。虫除けスプレーの方が効果的だった。


8月18日 晴れ


今日は山靴スタートだ。とりあえ ず道を探すが無い。沼の周りは猛ヤブでこの猛ヤブを漕いでいたら沼を越すだけで一日かかる。偵察を開始する。しかしなかなか見つからない。こんなところで ハマるとは予想もしていなっかた。数時間偵察していると安藤が沼の中に足跡があるのを発見!皆サンダルに履き替えて沼を突っ切る。昨日で沢靴とおさらばし たのが馬鹿だった。沼といっても浅く突っ切ればすぐだ。沼を通過したのが10時。予定のテン場までは到底行けそうにもなくここまで来ればエスケープの問題 もないし今まで初日以外は余裕のある日を持てなく夏合宿が辛いイメージばっかりで終わってしまうので今日はテン場をここにして幌尻岳をピストンすることに した。カールから稜線へ上がる道は明瞭。幌尻岳までも良い道が続く。幌尻岳での眺めは最高のものがあった。今まで稜線では天気が悪く景色の見れるときが少 なかったせいもあるのか凄く感動した。今回の合宿は台風も来たため在京責任者のノブヨさんが心配していると思ったので山頂からメールを送信した。七つ沼に 戻ったのは17時になった。


8月19日 晴れ


さて、最後のテン場へ向かうこと にしよう。カールから稜線へあがり日の出を見る。もう道だ。道がある。これが夏だという猛暑の中、戸蔦別岳そして北戸蔦別岳と越え予定のテン場の1856 には10時に到着。もう少し進むことにしてテン場を1967峰のほんの少し手前(標高にして10メートルぐらい手前)にした。到着は12時13分。

テン場にてお酒を飲み昼寝をする。今までろくに睡眠をとっていなかったので爆睡。起きたら物凄く肌が日焼けしていた。

最後の夜を楽しもうっ!でも話題は食べ物ばかり。

行動水4リットル


8月20日 晴れ


皆で1967峰で日の出を拝む。雲の後ろから出てくるようでなく雲を突き破って出てくるように見える日の出を見た。なんじゃありゃ~。

道をガンガン進む。伏見岳の登りは広葉樹林で覆われていて日差しを避けることが出来て思っていたより楽だった。伏見岳山頂にて避難小屋に5時間後にタクシーに来てもらうように電話してから最後のピークを後にする。

行動水4リットル


<文責 小山仁>

最終更新日 ( 2007/11/01 Thursday 00:25:49 JST )
 
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