| 01年度 奥多摩 小川谷犬麦谷 |
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| 作者 小野 | |
| 2001/05/20 Sunday 00:00:00 JST | |
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参加者 OB 小野 賢二
五月中旬、一年以上ご無沙汰していた野田ワンゲルの新歓コンパに出席した事をきっかけに現役の江尻、香西 、ノブヨシと沢に行くことになった。当初は森林総研の同僚も沢登りに参加する予定だったので、惣角沢を予定していたが、彼が突如都合が悪くなった事からグレードをあげて犬麦谷を山行地とした。江尻は昨年の事故以来の沢で、且つ事故にあった沢で特別な想いと緊張があったようだが、事故以来。再び沢と向かい合おうという江尻の気持を買って敢えて犬麦谷とした。 木々の新葉の間から降り注ぐ光のした、歩くこと90分、10時30分AM、犬麦谷入渓点に到着した。ここで、沢足袋に履替え我々は早速入渓した。犬麦谷は入渓直後からキツイ傾斜であり、そのすぐ先いタツマの滝3段50mが現われる。なかなか見事な滝である。左壁中程に咲いていたヤマツツジが、また、渓の美しさを引き立てる写真を撮影後、左岸より高巻く。事故後初めての沢ということもあり、江尻は高巻きの高度感にびびっているようだ。ノブヨシもワンゲル入部以来初の沢でありその高度感にびびっていた。びびる余り足の一歩一歩に重心を乗せきれていないため二人ともかなりの落石を繰り返し、それにはかなり閉口した。我々の後に入渓者がいなかったのは幸いだ。高巻きのあと沢に復帰する。その後もゴルジュのナメ滝が連発して現われる。次々と滝にへばり付き、のっこして沢歩きを楽しむ。そうしていると入渓より一時間、問題のF4が現われる。(11:40AM)。江尻は昨年滝の左より滝中部のテラスを渡り、滝上部の水の落ち口付近でシャワークライム中に滑り転落した。あの角度で、テラス上でアンカーを取ったとしても滝の落ち口から転落した場合、かなりの距離を落ち、落ちた体が大きく振られる事が予想される。沢登りの判断の誤りの危険性を再度認識させられる。 1:35pm、F6に着く。両岸とも壁がせり立ち、水線間際を攻める。シャワークライムで全身はびしょ濡れ。視界が妨げられ、スタンス、ホールド、は手探りとなるが、スタンス、ホールドはしっかりしており、安心して登ることができた。滝の落ち口はチョックストーンになっており、少々ハングしているが、残置ハーケンに助けられ、たきじょうぶにでた。滝上部より、確保を取り、江尻、香西、ノブヨシの登攀を待つ。みんな、びしょ濡れになって滝上部へと現われた。香西は二度、同じ滝で落ちる。一度目の滑落では立ちながら腰がらみで確保していた江尻は大きく体を前に持っていかれ、ザイルから手を離しそうになる。やはり確保を行うときは、足場をしっかりと確認して行うべきだ。それでも何とか確保に助けられ、無事、登ることができた。その後は水流も細くなり、いくつかのコタキをこえていくと、1380m程で、水が涸れその後は笹藪を嫌い、忠実に沢筋を詰める。沢筋が切れると10分程の薮漕ぎでゴンパ尾根上の登山道にでt。ここで、今回の沢登りの成功と本当の意味での江尻の沢復帰を祝い、ビールで乾杯した。その後足袋の履替えなど、下山の支度をしていると、奇遇なことに奥多摩警察山岳救助隊隊員と知り合いで、犬麦谷での江尻の転落を聞いたことがあるという、さらに、江尻の事故当日6/17と同じ日に谷川の沢でやはり転落し、骨折したという男性にあった。余りに偶然だった。彼は、僕らの話を聞き<奇遇だね。しかし事故にあっても良く沢に帰ってきた。これからも沢を嫌いになること無く、続けてくれ。おれも、再度、沢登りにチャレンジする。>と言い残し、西谷山へ向かっていった。我々はその後、カラマツと広葉樹の落葉の積もる、柔らかな土を踏みしめその心地好い柔らかさを足で感じながら、小川谷林道へと足をはこんだ。途中、突如雷雨に見舞われる。のぶよしは雨の神様ノブヨ神だという噂だが、今回は夕立では物足りなかったのか、降ってきたのは雨ではなく雹だったのには驚かされる。しかも降ってくるのを前もって知っていたのか、すでに自分だけ雨具を装着している。やってくれるぜ、ノブヨシ君。 遡行終了点から歩くこと2時間半、ゲート付近に止めた車まで帰り着く。その後、先々週の青岩谷と同様、もえぎの湯、焼き肉安楽ていを経由して、登攀の成功を労り、祝し、野田への帰路を辿ったのであった。
文 小野 賢二 |
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| 最終更新日 ( 2007/10/26 Friday 23:13:54 JST ) |
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