| 01年度 夏合宿in知床 |
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| 作者 江尻 | |
| 2001/08/10 Friday 00:00:00 JST | |
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PM7:00柏駅集合。我が知床パーティーは5人中4人が坊主頭で現れる。まるで野球部の合宿である。大洗に到着し酒とつまみを買い足してフェリーターミナルへ向かう。フェリーに乗り込むと即、酒とつまみを持って甲板へ。潮風に吹かれながら飲む酒は実にうまい。ちょうど出来上がってきたころにフェリーも動き始め、皆のテンションは最高潮に達する。本州にしばらくの別れを告げた。
7日 苫小牧着 フェリーの中で食って寝たら苫小牧に着いた。(実際はこんなに早くありません。)PM8:00着。思っていた以上に寒い。ここで毛下を初装着する。8:29分発のバスに乗り苫小牧駅に向かう(290円)。コンビニで晩飯をすませ、一杯やって就寝......ん?女の人の声がするぞ?目をあけてみると見知らぬ女の人3人(25~35歳)が多田に話し掛けている。多田の親戚だと言っているが、多田本人は首をかしげている。彼女たちは差し入れを買ってきてアゲルといって、一旦立ち去って行った。その間ちょっと怖くなったので、多田が、苫小牧で働いていらっしゃる親父さんに彼女たちの正体を尋ねたところ、親父さんの仕事仲間と判明。甘えて良いとの許しがでる。その後彼女たちは大量の酒とつまみを持ってきてくれた。しかもお酌付きである。感激!合宿前に道産子の愛を感じられた夜だった。
8日 十勝ビアファクトリー 朝市の電車で帯広へ向かう。今日も空は曇っていて肌寒い。山が心配である。13時44分帯広着。16時00から買出しとし、その間塚本に壮行会の宴会場を探しにいってもらい、日高組は計画書を提出に行く。買出し、食料分けを済ませ、十勝ビアファクトリーにて壮行会を行う。ビール(ドウィンクルが一番うまい?)も食い物も非常にうまく、調子にのってどんどん頼む。後で金額を見てしっぺ返しをくらう。「ぺし!」まあ、よしとしよう。カラオケで2次会をし、その日は駅の入り口付近で寝る。(雨)
9日 知床へ! 帯広の朝はものすごく寒かった。天気予報では低温注意報がでている。思わずホットコーヒーと肉まんを買ってしまった。この天気はいつまで続くのだろう。知床組は10:08分発釧路行きまで電車が無いが、途中の池田まで行く電車が7時39分にあったので、それに乗り池田を観光することにする。池田君(のぶよし)もいることだし。ここで日高組と分かれる。 池田には無料で見学及び試飲ができるワイン城があり、そこへ行くことにする。ワイン城の展望台からは池田の町が一望できる。まったくのどかで良い町だ。十勝ワインもなかなかうまかった。 池田から後はひたすら電車に乗る。特に釧路から斜里までが長い。息が詰まりそうである。向かいに座っている18切符とポッキーを持った女の人が綺麗だったのが幸いだった。16時32分知床斜里駅着。ここまで来ただけで達成感があった。駅で皆マウンテンバイクを借り、駅の横の観光案内所で地図をもらって斜里町探索開始(マウンテンバイクにはサドルの壊れているものがあるので注意)。警察署と営林所へ計画書を出した後、近くのスーパーマーケットにつまみの買い足しに行く。この店は品数も豊富で値段も手頃。帯広で買出しするよりここで買出しをした方がよいかもしれない。しかし残念なことに、このスーパーマーケットの名前と電話番号を書いたレシートのインクが薄れてしまったため、定休日は確認できていません。ごめんなさい。 その後グリーン温泉で長旅のつかれを取り、明日からの戦いに備える。下界最後の晩餐は、近くの中華料理屋「珍満」にて行う。生も飯も非常にうまかった。明日から皆頑張ろうぜ。
10日 開始 (晴のち曇) 斜里の朝も寒かった。4時過ぎに自然に目が覚める。これからの山行の糧にとSeicomartで松浦亜弥のグラビアを調達し、7:40発のバスで岩尾別温泉へ向かう(1870円)。朝一のバスは岩尾別温泉まで行くが、それ以外は岩尾別止まりである。 当初ここをC0とする予定であったが、時間があるので今日中に銀冷水まで進んでおくことにする。木下小屋で水を汲み(非常水としてもO.k.)いざ出発!やっと始まった!はぁ~ここまで長かったなぁ。時間に余裕があるのでこまめに一本をとる。滝のように汗が出てくる。重い、重い、重い、腰痛い。弥三吉水の水は冷たく横にコップが置いてあり飲みたくなる。 皆くたばりながらも順調に進み、銀冷水には13:10着。いい天場だ。ここまでは皆とても明るい。このテンションはいつまで続くだろうか。
天図をとると日本にある停滞前線が北海道にもかかってきていて、空をみると向こうから雲がやってきている。明日は晴れるだろうか。トランプをやり7時寝。その夜は蒸し暑かった。
11日 国後が見えた? (ガスのち曇時々晴) 3時起床。夜はかなり雨が降っていたが、今はやんでいる。お茶漬けを食べ5時出発。羅臼平まで2本で行く。かなりガスっているが寒くない。羅臼平に着くころにはガスも少し晴れてきて三ツ峰や羅臼岳が見え、すばらしい景色である。 昨日のアドヴァンテージがあるので羅臼岳をピストンする。今年は岩清水の出がよく、また美味い。羅臼岳には7:22到着。多少ガスっているがオホーツク海も見え美しい。記念撮影。羅臼平に戻る途中、岩清水で水を汲みハブラシもさせてもらう。 羅臼平らからサシルイ、オッカバケを目指す。時間に余裕もあるので、すべてのピークを踏むことにする。サシルイ岳山頂には11:32着。木札あり。今年はサシルイの下りの途中に右に大きな雪渓があった。オッカバケ岳には13:45着。ハッコツは国後島が見えたと言う。外国が見えていると考えると不思議な気分だ。 二ツ池には14:45着。テントを建て、4人に上の雪渓で水を汲みに行ってもらう。今年の二ツ池は南側のみで、北側は水が無くなっていた。その後テントの周りでのんびりしていると、ヒロシが食虫植物「蝿取り草」を見つける。この辺りには沢山生えているので見てみると面白い。蝿取り草と言うより、蟻取り草であった。今日は夕焼けが綺麗だ。明日の天気も心配無さそう。
12日 さよなら登山道 (ガスのち晴) 3-5出っぱ。朝焼けの予測が外れ、ガスっている。稜線に上ると強い風が吹いてくる。喉が渇かないので水の減りが少なくていい。上空の雲がすごいスピードで流れて行く。まるでラピュタの世界だ、とヒロシ。湿地帯には水は無い。このころからだんだんと朝ガスも引けてきて知円別岳では快晴になる。 さていよいよ合宿本番である。登山道に別れを告げ東岳に向かう。東岳へは崖上に道がある。自分たちはしばらくヤブを下ってからその道を発見した。東岳手前コルで一本。ノブヨはヤブ漕ぎが上手い。彼に言わせると、ヤブ漕ぎは大人のジャングルジムだそうだ。 東岳からは国後島が見えた。その後1502に到達し、ここから赤テープをたどりながら尾根ぞいに下る。途中から岩場の道になり、1320m辺りで赤テープを見失う。そこで強引に進路を北北東にとり、激藪トラバースに入る。かなりつらい。ハッコツは途中でメガネを落とす。本人は諦めかけているが、ここでメガネを失うとこれから楽しさが半減するであろうから必死で探す。 1時間15分で何とか沢筋に出る。所々に水が溜まっており、皆はまる。1150m天場には14:20到着。かなり広い野原となっていた。雪渓は無いが少々濁った水が溜まっている。
今日、自分はいろんな物を無くした。帽子に、懐電にタオル。来年行く方、回収願います。明日はいよいよ前半のクライマックス、ルシャ山に挑む日だ。どうなることやら。P.S.この辺りに出没する虫は叩くと物凄く遠くまで飛んで行きます。面白いのでやって見て下さい。
二ツ池 - 南岳手前コル - 湿地帯先 - 知円別岳 - 東岳手前コル - 5:00 5:45 6:47 7:34 8:28 5:55 7:00 7:45 8:40 東岳 - 1502 - 1390m付近 - 1300m付近 - 1250m沢筋 9:05 10:04 11:20 12:07 13:30 9:18 10:20 11:30 12:15 13:45 - 1150mC2 14:20
13日 決戦の日 (晴) 2:00起床。今日は前半戦の核心部、ルシャ山との決戦の日である。水は1年2本、2,3年3本(行動水9本、エキノ水2本、非常水2本)持ち4時出っぱ。朝から暑いくらいの快晴ぶりである。昨日に引き続き沢筋を下っていくと1050m付近には雪渓が残っていた。昨日ここまで降りてきていれば沼の濁った水でなくもっと綺麗な水が得られたかもしれない。 沢筋を下り続け6:10ズタ袋に到着。周りはヤブに囲まれ鬱蒼とした中で、その袋はポツンと自分達を待っていたようである。我々も記念にと、昨日煮沸中に破裂したポリタンに「TRWVノブヨ」と書き、袋の横に付けてきた。とんでもないことをしたものである。来年行く方、すいません回収願います。 さてここから左の藪には入り、踏み後及び赤札を探し探ししながら稜線に出る。稜線からはルシャ山ピークまでハッキリとした道が続いているのが見えた。それに伝ってテクテ進む。近そうに見えたが実際はかなりバテる。8:23登頂成功。それにしても今日は異常なほど暑い。水の減りがハンパじゃない。もしもルシャ山でハマッタ事を考えると水制限は避けられなかった。これから先一本では一人水200ccとする。ここからがまさに決戦だった。 我々は北東尾根を方向に従い下り693大地に出る作戦で藪に突入した。トップは藪のスペシャリスト、ノブヨに任せる。しかしそのノブヨでもこの藪は簡単には踏破できない。体中に擦り傷ができる。おまけに死ぬほど暑く水制限で、皆体は干し柿状態である。しかしそんな中で希望の光が差し込んできた。途中810m程でなんと赤テープ&踏み跡を発見したのである。今までよりか幾分進みやすい。スピードも少しアップする。しかし780m程の笹藪帯で早くも道をLostする。また激藪に突入する。ここら辺りから方角を少し東に変え、尾根から外れて693大地に向かった。自分も暑さには弱いほうで半分熱射病にかかりながらこぎ続けた。12:30傾斜もなくなり、平坦になった所で限界を感じ藪の日陰で大休止をとる。皆笹薮にへたれ込んだ。 3時間程くたばっていたのだろうか、まとわりつくハエもそれ程気にならなかった。今日はもうこれ以上進めないと感じ、テン場になりそうな所を探し再び出発する。5分程でテン場一個分程のササ藪帯を発見し、背丈ほどのササを踏み倒し、なんとかテントを張る。その間自分とノブヨで少し先まで偵察に行く。沢筋が見つけられないかと思ったが30分程で体力的に諦める。天気は嫌なくらいな快晴で、木に登ると700ピークと731ピークがハッキリ見えやがった。付けてきた赤テープを辿りテン場に戻る。 その晩は水節約のために米は炊かずに一日分だけ買っておいたレトルトを暖めそれを食べた。明日暑くなる前に沢筋を見つけないと巨大な干し柿が五つ出来上がってしまう。7時就寝。
C2 - 1090m - ズタ袋 - 840m - ルシャ山 - 4:05 5:45 6:10 7:33 8:23 5:55 6:30 7:43 8:45
810m - 780m - 740m - 700mC3 ? ? ? 12:30 ? 11:05 11:50
14日 夢の中のぐちさん (晴) 2時起床。乾米を炊き水を200ccずつ分けて飲む。ひもじい。ハッコツは、ぐちさんが水いっぱい持って助けに来る夢をみたらしい。そこまで追い込ませてしまった自分が情けなくなった。外に出て見るとガスもなく星も綺麗である。このままだと今日も激暑が予想される。行動水1.5本と非常水2本のみ。気が焦る。 昨日の偵察で700ピークと731ピークから現在地はほぼ完璧に分かっているので、とりあえず東北東にノブヨに藪こぎをしてもらう。かなり濃いハエマツだが暑くないから楽。しかし喉はカラカラである。笹に付いている朝露が非常にうまい。がんばって東北東を信じて下っていく。傾斜が急になりしばらくしてからノブヨが岩を見つける。そこはまさに沢の源頭部。タイガーウッズよりも力強いガッツポーズをする。 ここからはひたすら沢を下る。笹帯だが歩きやすい。所々荷下ろし等あったがさほど問題は無い。水に近づいている。ここまで来ると自分の辞書にエキノコクスという文字は存在しない。8:40ついに水に出会う。それまで断固エキノ反対であったハッコツも「がぶ飲みしたいときー!!」と雄たけびをあげている。皆の心が一つになりがぶ飲みを開始する。生き返ったー!! ここで沢足袋に履き替え、奥二股目指して進む。特に目立つ滝もない。ただ滑りやすい。3.2.1m滝は右を巻かずに滝を下ると自分だけ最後こけた。だるくなってきた13:05奥二股到着。本来のテンバであるポンルシャとの出会いではないが、今日は疲れたのでここをテンバにする。沢の間の高台にテントを張りさっそくオショロコマ釣りが始まる。自分とノブヨはここに辿り付く前にすでに釣竿をなくしてしまっていた。しかしノブヨはそこらの枝に紐と針をつけなんと一匹吊り上げた。しかし溜池がもろく何時の間にか逃げていた。ハッコツは8匹、ヒロシは2匹、計10匹一年生ありがとう。僕たちは焚き火頑張りました。 オショロコマの塩焼きはなかなか焼けず半生だったがうまい。その夜はヒロシが山ダニに背中を喰われブルーになって就寝。焚き火の火ではダニは体に埋もれたまま死んでしまう。タバコを遠くから当てるのがいいだろう。
C3 - 620m - 530m源頭部 - 430m出合い - 310m - 4:33 5:05 7:15 8:40 11:00 5:25 7:35 9:40 11:15
200m出合い - 奥二股C4 12:15 13:05 12:30
15日 出会い (晴) 3時起床。今日は昨日の遅れを取り戻そうと、本来のC5目指して出発する。テンバすぐ先の3m滝は右岸の巻き道もあったが我々は左岸からへつって降りる。最後50cmはジャンプ!その後はうんざりする位長くだるい川原歩きが続く。本当にウンザリして皆のテンションがミニマムになったころ前方に青い光が見えてきた。そこは海であった。快晴の空に真っ青な海。綺麗である。波乗りジャニーである。 河口で一本とっていると向こうから一台のジープが走ってきて我々の前で停まった。車を見るのは久しぶりだ。下界の匂いがする。車には3人乗っていたが、近くの番屋に住んでいる人達らしく、なんと今そこに熊が寝ていてこれから海に餌を取りに行くようだという。やばい。だいじょうぶだろうか。番屋の人達は悠然としていれば大丈夫だからと気休めの言葉を投げかけてくれた。とりあえずそれを信じてLetsGO!! あれ?いないじゃないか、と思って歩いていると海のボートの方から「ひょっほいっ!」とコールらしきものが聞こえた。自分はワンゲルの誰かが応援に来てくれたのかと一瞬思ったが、その直後ボートから「熊いるよー!!」という女性の悲痛な叫び声が聞こえてきた。見ると小熊二匹と親熊一匹が海岸をうろちょろしているではないか。その距離10m程。目線が合わなかったのが幸いである。こっそりコタキに入り、後ろを気にしながら進む。緊張したが熊に出会う事ができ皆感動である。 後はまたひたすら歩く。長!!155m付近沢筋より先からようやく滝っぽいのが出て来る。最初の釜は右をヘつるが、ノブヨはトドのように泳いでいく。ここでおじさん方のパーティーと出会ったが、すぐに我々を抜いて先に行ってしまった。 あまりにも長くテンションミニマムでC5に15:00着。ラーメンを食って少し回復した。
C4 - ポンルシャ出合手前 - ポンルシャ出合 - 河口手前 - 河口 - 5:10 6:17 7:57 9:10 9:35 6:33 8:10 9:20 9:50 その後場所よく分からない。 10:39 ~ 11:40 ~ 12:35 ~ 13:32 ~ C515:00 10:52 11:55 12:45 13:40
16日 右俣偵察 (晴) いつまでこの天気の良さは続くのだろうか、今日も快晴だ。沢なのでなんともありがたいが。5時でっぱ。出発してすぐ釜が現れる。ここは皆右からへつり突破に成功、と思ったがヒロシが釜に眼鏡を落とす。即救助隊が出動するが発見できず、10分程で捜索を打ち切る。ヒロシは度付きの水中眼鏡で釜に飛び込み捜そうとするが、朝一で寒いため諦めた様子。まったく報告書の題材には欠かせない素材だ。これから先ヒロシは水中眼鏡で行動することになる。 その後釜は大きくなり水深も深くなる。沢登の楽しさを味わえる。340m付近ゴルジュ帯は大岩の手前から左に上がり、100m程トラバースしてから、また踏み後ぞいに上に登る。どろどろの土の道でしかも高度感があり少々冷や冷やする。すこし先に去年の長江さんパーティーの黄色テープを発見。その上には赤テープも巻かれていたので、我々は青テープを巻き信号機にしておいた。そこから一段おり、念のため細引きをたらし沢に降りる。 三俣には10:50着。暑い。一服してから右俣の偵察に塚本と出かける。100m程登ると水も無くなり、ブッシュが濃くなってくる。沢筋もいろいろ分岐してくるが、1050先の南の池にコンパスをあわせ進む。所々木々が体にまとわりつき突破に苦労する所もあったがどれも一時的なものである。あれやこれやと藪と格闘しているといつのまにか1000mのあたりまで登ってきていた。行けそうだ!という事で、明日は右俣を攻めることにする。さて帰ろうとした瞬間、腰に激痛が走った。自分の腰痛人生の始まりである。明日には痛みがとれるだろうか。
17日 沈殿 (ガス時々晴れ) 2時起床。起き上がると腰に激痛が走った。とりあえず朝食を食べ出発の準備をするが、痛みは増すばかり。とても歩けそうになかったので、申し訳無いと思ったが皆に「今日は沈殿にさせてくれ。」と告げる。 その日は長かった。寝るかトランプするかしかない。皆腹が減って仕方ない様子である。明日は絶対に行きます。
18日 宴だ!宴!! (快晴) 2時起床。腰の痛みはまだ残っているが昨日ほどでもない。4時前に準備ができ、まだ暗いため明るのを待って出発する。右俣に入る。780m付近で水がなくなったのでここで満ポリ。でかザックだと多少登り辛いがハエマツ漕ぎに比べるとなんでもない。1000m付近、平坦になってきた辺りで山靴に履き替える。 沢筋はまだ先まで小さな池の方向に向かっているのでそのまま沢筋をたどる、と、突然視界が開け野原のような台地に出た。テンバとしても充分使える。ただ、熊きじや足跡はたくさんあったが。けもの道か人の踏み後かよく分からないがこの辺りには道がたくさんある。ハエマツも背丈が低く普通に歩ける。そのまま踏み後を東に辿っていくと池に出たので、ここで進路を北にとる。踏み後もあり、快晴なので1159と1182がはっきり見える。自信を持って進んでいくと沢筋の延長のような岩の道にぶつかり、それを辿るが上がハエマツとなっていてどうも歩きにくい。ここらで(1060)進路を北北東に変える。 グチさんの報告書には1182尾根の西側に道があると書いてあったのでその道を捜しながら歩いていくと、ありました。多少ヤブは濃いがザクザク進める。何度か道を見失いそうになるが注意しながら進んでいくと、突然1182左の沢筋に出た!うおー!!ここはまさに草原の世界で、その先に現れる知床池はまじで綺麗だ。池の後ろには懐かしき硫黄が見えた。池をバックにパノラマで記念撮影。ヒロシ水中眼鏡かよ! 池からはピンクテープの道が池の先に続いておりそれを辿って行く。その道は崖上へと続いておりしばらく崖沿いを歩く。右が切れていて多少慎重さが必要。しかし快晴のため景色が良過ぎる。国後がハッキリと見えた。 道は1132手前でいったん中に入り次に稜線の左に出た。いたるところに赤やピンクのテープがありそれは結局沼まで続いていた。道が下り始めてすぐに眼下に知床沼が見えた。ハッコツは「やべっ!!うたげだ!うたげ!」と喜んでいたが実際は沼がでかく近くに見えただけで結構遠い。 沼には13:40着。北の沼の左にてんぱる。なんだかんだで右俣ルートは成功した。ハエマツ地獄を覚悟していたのでかなり嬉しい。塚本はさっそく行水を始め、ノブヨはさっそくいびきをかいている。平和な沼である。
C6 - 右俣1000m付近 - 池の北1060付近 - 知床池 - 4:00 6:36 8:14 9:36 7:05 8:30 10:05
稜線上コル先1120m付近 - 1132 -知床沼C7 11:09 12:20 13:40 11:20 12:30
19日 助けて!助けて!怖い!怖い! (快晴) 沼の朝はものすごく寒かった。2時起床。814まで行こうと意気込む。沼のほとりにはポロモイに向かう道と、その右に赤テープのついた道があり、最初そちらの道に入る。すると道は南に向くので慌てて戻る。おそらくこれはウナキベツに下る道だろう。 884までうわさどおり道が続いている。884から先ポロモイへも赤テープはあるが藪が濃くなってきて見落としやすい。何度かロストするが稜線上に向かうとすぐ見つけることができた。かなり疲れたがポロモイ岳に9:25着。240度海が見え、目指す岬ももうすぐである。夏合宿もC8まで来ると無駄な脂肪がすべて無くなり素晴らしい体が出来上がっており、上半身裸の写真を撮りたくなる。 ポロモイの下りはきつい。道が非常に分かり難い。赤テープをなんとか繋げて行くが、ESTUと書かれた赤テープを辿って行くととんでもない藪に導かれた。藪をなんとか進みコルに出たのでテンバを捜すと、コル最低部先右に背丈程の笹帯があり、ものすごく斜めっているがここに強引にテンパル事にする。 今日も良く話題に上がったのは食べ物の話であった。つきみ、テリヤキ、マックバーガーが30個...その夜は塚本の「助けて!助けて!怖い!怖い!」という人騒がしな寝言で起こされた。いったい何におびえていたのだろう。
C7 - 884 - 925m付近平坦地 - ポロモイ岳- ポロモイ先コルC8 4:00 5:19 6:30 9:24 12:05 5:35 7:00 10:05
20日 ササ帯の海 (快晴) 今日は2半、4半出っぱとする。チャマミの寝言で起こされて以来寝付けなかった自分は多少機嫌が悪い。ハッコツはすごい左に寄ってきたし。昨日の偵察の結果、左の崖沿いに岩場の道があったので赤テープをたどりつつ登り、崖に出る。岩場を歩いたりしながら赤テープ(多い)を辿り947まで一本で行く。947にはおそらく814方向へ行くであろう道の入り口(赤テープあり)があったが、中に入ってみると藪が濃くかなり進みにくいため、もうしばらく稜線上を進むことにする。稜線の道には途中まで赤テープがあったが910mあたりでLOST。ないと気づいた時にはもうハエマツをかなり下っていたので、引き返すのも面倒くさく少し進路を東に変え下って行く。しばらく進むと赤テープ&踏み後を発見する。947から814へ伸びている尾根道だろうか?この道は途中で沢筋を下り814へ伸びている。しかし814辺りでまたしてもLOST。そこで814から進路を北北東にとりハエマツ帯を漕いで行くとササ帯にでた。(結局このササ帯はウィヌプリ手前まで続いていた。)763ピークを巻く辺りのササは背丈がジャイアント馬場なみに高くうざい。おまけに今日も暑いので体はボロボロに打ち砕かれたがハエマツ帯よりはさすがに早く進む。 ササの海を3時間程泳ぐとようやく640ピーク手前のコルまで来ることができた。コル右で一本取っている間木に登り先を見ると、右のハエマツの先にササ帯が見えた。そこまで行き後はササ帯(結構背丈あり)を北に進み590m辺りのササ帯でC9とする。 その後、ノブヨとヒロシと一緒に水汲みに出かける。下り始めてから20分程で沢筋にぶつかり後はひたすらそれを下って行った。往復1時間30分程である。 その日の天図では台風11号が日本の南に上陸していたため明日岬から赤岩に向かい相泊へ帰ることにする。いよいよ今日が合宿最後の夜となる。乾米、予備食も大放出である。目指す岬はもうすぐそこである。
C8 - 947 - 900m付近 - 814 - コル右 -763ピーク北東 4:33 5:19 6:43 8:12 9:24 10:31 5:40 6:56 8:25 9:35 10:45 700m付近 - 640ピーク手前コル右 - 590m付近C9 11:20 12:28 13:42 11:31 12:45
21日 岬へ...(快晴) 2時、最終日の朝、狐のでかい鳴き声で目覚める。外は今日も快晴である。結局合宿中はほとんど毎日快晴であった。最後の日ということで5人で円陣を組み気合を入れて出発する。しかし自分のリードがショボかったせいで、いまいちドカンと気合が入らなかった。大きな後悔である。4時出っぱ。 テンバからは取り合えずササ帯を北に進み、斜面が下り始めた時点でトラバース気味に稜線に向った。620コル手前辺りに出ると赤テープ&踏み後を発見する。立派な道がウィーヌプリまで続いている。ウィーヌプリは久々の展望の良い山頂となっており皆写真取りまくりである。禿山の山頂には三角点があった。久しぶりに人工の産物を見た気がする。 ウィーヌプリから先はルートが稜線の左側にあるとの事だったが、入り口がどこか良く分からない。ハイマツの中の道らしきところに入って行くと即ひどい藪漕ぎを強いられた。最終日と言え、楽には通してくれない。とりあえず左のほうに漕いで行き広葉樹帯へ出た。そこからしばらく稜線の20m程下をトラバースしながら進む。途中で崖を登り602手前ピークに上がると稜線のすぐ左に道及び赤テープがあったのでそれを辿って行く。しかしテープをまばらで踏み後もはっきりしなかった。516の急な下りは稜線の右から下った。左はハエマツ帯で下ることができない。 ここから先はウヒョウヒョ焦る気持ちを抑えながら岬へ向って突き進む。しかし皆抑えきれず下りでずるずる滑っている。308から一気に岬へ!176の下森林の中でチャマミとヒロシが頭蓋骨付きの鹿の角を見つける。かっこいいが気味が悪い。その後ノブヨも角を一本見つけていた。ハッコツは見つからずさぞかし悔しそうで必死で探していたが、早く岬に出たかった自分はせかしてしまった。今思えばゆっくり捜させてやればよかった。ここらへんは捜せば見つかります。 北へ向って林の中をひたすら下っていると、まさに突然視界が開け、目の前に大きな草原が現れた。そこはまぎれもない、知床岬であった。絶叫、半泣きで走り出す。うおー 言葉にならない。しばらく呆然と海を眺めていた。
皆で完走の喜びを分かち合い、それから思い思いに岬と戯れた。チャマミは向こうの方で360°のパノラマ写真を撮っている。後日合宿中の全写真を見せてもらったが、半分以上が岬の写真であった。とても楽しそうな合宿の写真であった。ハッコツは海をバックにここまで一緒に戦ってきたザックを撮っていた。気持ちはよく分かる。自分もマツヤニだらけのボロボロのズボンが可愛くてしかたなかった。ノブヨとヒロシは裸で海に飛び込み雲丹をいくらか取ってきてくれたが、塩っ辛くてまずかった。とりあえず腹が減ったということで、ハルサメを作り食す。1時岬を出発し赤岩へ向う。
海には灯台横辺りの崖から降りた。電波塔横から降りた方が良い。赤岩まで1時間30分程、広大な海岸線を歩いていく。赤岩にはコンブ?を作っている方々が何人かおられ、無線で船を呼んでもらう。今日は波が立っているから出るかどうか分からないとの事だったが、なんとか来てくれるようである。しかし来るのが4時頃というのでそれまで本当にボーと海やカルガモを眺めていた。
船の船長は何を考えているのか、猛スピードで岩の方に向って行き寸前でかわすといういらぬ芸を我々に見せてくれた。相泊まで30分ほど。料金は全員で2万円と高額である。おそらくあの危険な芸サービスに金がかかっているのだと思われる。 相泊で船長さんの店の熊ラーメンを食べ、これからの羅臼までの交通手段を聞くと、昨日までバスがあったが今日から夏季運休らしく、おまけにマルミのバスも送迎に来れないというのでどうしようどうしようと迷っていると、横にいたカップルのお客様が我々をマルミまで送ってくれるという。究極に汚い自分達を乗せてくれるなんて、申し訳無い気がしたがありがたく乗せてもらう事にする。 マルミで深々と礼をいい彼らと別れ、マルミにチェックインする。その後はひたすら食ってつぶれた事しか覚えてません。 すばらしき、合宿の締め括りかな?
C9 - ウイーヌプリ - 602手前ピーク - 516手前 - 516先ピーク 4:10 5:00 6:30 7:55 8:53 5:15 6:43 8:10 9:05 308m付近 - 知床岬 9:55 10:50 9:45 |
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| 最終更新日 ( 2007/10/26 Friday 23:08:11 JST ) |
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