|
目的:リーダーになるための技術をつかみ来年んへの意欲を燃やせ
期間:平成13年9月18日--9月22日 予備日9月23日、24日
使用地図:1/2.5万 赤沢 苗場山 佐武流山三国峠
参加者
L. 江尻 誠
藤ノ木 一樹
S.L 多田 有輝
行動予定
9/18 上野=越後湯沢=(バス)=津南=(タクシー)=取水口C0
9/19 C0=遡行=林道横断地点 C1
9/20 C1=遡行=登山道=苗場山 C2
9/21 C2=サゴイ沢=赤湯 C3
9/22 C3=(徒歩 バス)=越後湯沢
9/18
大宮で多田と合流し、10時30分上野発の高崎線で越後湯沢へ向かう。14時に越後湯沢到着。ここから14時45分発の森宮野原行きのバスで、藤ノ木の待つ津南役場前へ向かう。人気のない山の中をバスは進み、いったい藤ノ木の実家はどんなところか不安になったが、津南は思った以上に開けた町で、超ミニスカで原チャを乗り回してる女子高生の多さにわ自分も多田も驚かされた。津南役場からタクシーに乗り、大場先の735m地点まで行く(3680円)。ここで沢足袋にはきかえてゲートをこえ道を歩いていくと取水口出口マークの所に着く。ここからは山道を踏み跡らしきものをたどっていくと小さい沢筋にでたのでそこから沢に降りることにする。ヌルヌル滑りやすく注意が必要である。途中多田が滑り3mほど滑落してしまうが幸い無傷。しばらくおりていくと右に滝が見えてきた。あれが人工滝だと思ったが、近づくにつれてどうも天然の滝に見えてきた。まさか、、、、沢に降り滝を見に行くと、それは綺麗な天然の滝で取水口の手前に降りてきてしまった事を知る。自分達の甘さを痛感させられた。今日は右岸の一段上がった平地に天張る。(17:45)
9/19 曇りのちガス
3時半起床。夜少し雨が降っていたが今は降っていない。沢も増水していないので5時35分でっぱ。きのうのたきは右岸に明確な巻き道がありそこから簡単に巻く。これならすぐに取水口に辿り着けるだろうと思ったが、その後瀞をひとつ泳ぐと再び馬鹿でかい釜をもった8mほどの滝が現れる。滝の右からななめに登っていけそうなところがあったので、そこまで釜の右を泳いでいく。ここはまず藤ノ木が空身でハーケンを打ちながら登っていく。ところが途中で滑ってしまい腹這いの状態で動けなくなったので、ザイルにテンションをかけるとハーケンがポロッと落ちてしまった。助けに行こうとしたが、釜に落ちる方が早かった。幸い無傷。結局ここは釜と瀞を泳ぎ戻り右岸の上がれそうなところから巻く。簡単に巻けたのが悔しかった。これを巻き終わると間もなく取水口が現れた。ここまで二時間かかってしまう。取水口にはブルドーザーが入ってきておりいったい何処から入ってきたのか疑問だ。(この謎は数日後解けたのだが)ここから二俣までは途中の瀞を右から巻き懸垂で沢に降りたりしたが特に問題ない。ただ、多田はまだ沢の歩き方になれていないようで、歩くペースが非常に遅い。もう少し積極性と楽観性が欲しいように感じられた。二俣には10時到着。ここで今日中に清水沢出合までいくことは不可能と悟り、瀞20m手前のゴルジュ帯がいったん切れているところ辺りで天場を探すことにする。二俣から先は滝や釜の連続となる。4mCSは右岸に斜め後ろに上がっていく巻き道があり、そこを10m程のぼりトラバースして滝上に出る。上部が滑りやすくまたホールドも乏しいので難しい。多田がてこずっていたが、何とかクリアー。その先の滝も有名渓谷と言うだけあって滝の巻き道はしっかりついていた。しかし登攀力はそれなりに必要である。8m滝は左の凹角まで泳いでいきそこを登った。まだ1時であったが20m瀞から先はゴルジュが続きテンバを得られるかどうか分からないので、ここから先はテンバを探しながら歩く。しばらくいくと右岸のちょっと上がった草地に張れそうな所があったため、整地してここに天張る。(13時30分)即焚き火をして暖まるが、ガスがだんだん濃くなってきて霧雨っぽくなってきた。夏合宿のようにおもいっきり晴れてくれないだろうか。 。
9/20 曇り
朝目を覚ますとテントのてっぺんが自分の目の前にあった。整地が充分でなかったのかテントがものすごくかたむいていた。昨日の夜死ぬほど息苦しかったのはこのためか。明るくなり始めた5時45分でっぱ。朝から寒いがすぐ20m瀞を泳ぐことになる。その後は釜を持ったコタキの連続となりへつったり泳いだりを繰り返していると、突然両脇が巨大なスラブに覆われ、目の前には大きな釜と滝が現れる。そこはまさに三ツ釜でそのスケールのでかさに我々は圧倒された。ここは遡行図通り滝の右のリッジをフリクションを利かせてのぼり、やど沢をわたり中間テラスに抜ける。ここで一本を取り(7時40分ー8時15分)自分は即釜に飛込む。うひょひょー!最高である。5回も飛びこんでしまった。釜の底に手を着けることにも成功した。 。
ここからは清水沢までゴルジュの中を進む。ひとつひとつの滝をどうやって越えるか多田に考えさせながら登って行く。しかし遡行図とどうも滝の数が合わず、どの滝のことを
言っているのか分からなくなってしまった。疲れてきたころようやく15m滝手前の瀞と思
われるものが現れる。実際は滝が見えないため96年佐野さんパーティーと同様にじゃんけ
んで偵察人を決める。96年佐野さんパーティーと同様にリーダーの自分が負ける。泳いで
偵察に行くと確かに滝があり右岸に巻き道も見えた。ちょっと登って見ると巻き道は上ま
で続いていたが岩の登りが急であり多田の登攀力に少し不安を感じたのでこの滝は瀞手前
の左岸沢筋から巻くことにする。しかしこの判断が失敗だったのか後でひどい目にあう事
になる。木の枝にしがみつきながら沢筋を10mほど登り、途中から左の藪の中に入り踏み
後らしきものをたどって行く。泥土ですべって登りにくい。木にしがみ付きながらも何と
か登っていったが、途中で多田が腕にカが入らなくなったらしく少し休憩する。その間藤
ノ木が先をちょっと偵察に行くといって上にザックを置いて偵察に行った。多田はその後
なんとか上に上がった。ここにくるまで緒構時間が経ったような気がした自分は、なかな
か戻ってこない藤ノ木に疑間を感じる。取り合えず多田をそこで休ませ上まで見に行くこ
とにした。ちょっと上にあがると左に道らしきものが現れたのでそこを20mほどコールし
ながら歩いて行くと突然左の崖下、我々が巻こうとしていた滝の方からコールが返ってき
た。その後もう一度コールしたが返ってこない。これで自分は藤ノ木がここから滑落して
瀕死の状態で最後のコールを投げたと確信してしまう。ものすごい焦りと不安が頭をよぎ
ったが取り合えず多田の元へ戻り、藤ノ木のザヅクをもって先ほどの地点へ行く。その途
中でも再び瀕死のコールが左崖下から聞こえてきた。踏み後の消えた地点でブヅシュを支
点に2度の懸垂で自分と多田は滝の手前に降りた。ところがそこには藤ノ木の姿がない。
コールをしまくったが返答が無い。周りを見渡したがどこにも姿が見えない。いったいど
うなっているのか。焦りが体中を襲う。とりあえずもう一度さっきの巻き道を登って、も
し見つからなかったらそのまま上にあがり林道に出て助けを呼ぶと判断を下し、もう一度
瀞を泳いで先ほどの沢筋手前に行くと上のほうから声が聞こえた。そこには元気な藤ノ木
がいた。巻き道を完全に攻略してきたらしく、いったん沢まで降りたそうだ。藤ノ木も自
分たちのコールを当てにして偵察に行ったらしく帰り道が分からなく非常に迷ったようだ。
自分の早とちりから二人にはとんでもない目に合わせてしまった。崖下から聞こえたコー
ノレはゴルジュで反射してそこから聞こえたようである。多田はもう限界に近い顔つきであ
るがもう一度択筋を登り巻き道に入る。先ほど自分が左にいった道の途中から上に上がり
しばらく上って藪をトラバースすると小さな沢筋に出た。この沢筋から清水沢出合の先に
降りた。馬鹿はまりをしたためもう16時20分となっており右岸の一段上がったところに
天張る。多田君今目はよく頑張った。おつかれさん。
9/21 曇り
今日も天気は曇りで妙に寒い。サゴイ沢の下降は当の昔にあきらめていた我々は、今日
林道まで行き下山することにする。6時10分出っぱ。1mと4mCSは右に巻き道明確。
その後瀞10mと思われるものが現れる。今日は寒いが胸までぬれながらそこを突破する。
もう瀞は越えたと思ったのだがその後深そうで3mほどの滝を持った瀞が再び現れる。多
田にここをトップで行かせたのだが、寒いのに瀞につかりながらどう登ろうか考えている。
ようやく意を決して泳ぐが泣きそうな顔をして戻ってくる。寒さでブルブル震えている。
それでももう一度突入させたが戻ってきてしまった。しかたがないここは藤ノ木氏に先に
行ってもらう。と、瀞の右に一段上がれるところがあり、いとも簡単にクリアーする。多
岡もその後についてクリアー。
最後2条12mは多田の偵察の結果、滝の左の巻き道から越える。ここを超えると間もな
く林道が現れた。左の草地から林道に上がり遡行終了とする。(9時00分)後は小雨が降
り寒い中4時間30分かけて林道を下る。帰り道の途中取水口にあったブルドーザーがどこ
から入ってきたのか分かった。735地点から先、林道が南にしばらく伸び180度曲がる手
前、取水口から真西の辺りに車止めゲートがあり、そこから東に下りていく広い道があっ
た。ここまで車で来てここから取水口に向かえぱ非常に楽に沢に降りられると思う。
車道まで行った(2時50分)が携帯が通じないため藤ノ木が民家に電話を借りに行き
タクシーを呼ぶ。ここから藤ノ木の家へ向かう。こういうとき実家の人がいると非常に助
かる。藤ノ木の家から車で竜ヶ窪温泉へ疲れを癒しに行く。傷ついた体に非常にしみる。
今回の沢は有名渓谷ということもあり、巻き道が分かりやすく4級にしてはすこし甘い
気がしたが、まだ完全に沢に慣れていない多田にはちょっとパンチがあったかもしれない。
しかしこの沢で得たことは非常にたくさんあったと思う。それを今後にいかして欲しい。
文 江尻 |