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夏合宿

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2009年度夏合宿の記録5/5
作者: 深津   
2009年 10月 18日(日曜日) 09:00
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2009年度夏合宿4/5のつづき。合宿の終盤、大キレット。今回の行程は南岳=北穂高岳=涸沢岳=奥穂高岳=岳沢=上高地。8/20から8/21まで。最初からは2009年度夏合宿1/5へ。写真はココからも見られる。

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2009年8月20日木曜日 晴れ
いよいよ大キレットを通過する日が来た。この日のためだけにヘルメットを持ってきた。メットを被り、気合が入る。明日は天候が悪いようなので予定を繰り上げて今日下山することにする。長い行程になるので気を引き締める。

5:30 南岳を出発する。目指すは上高地。

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まずは北穂高岳へと向かう。この日は運よく本当に天気がいい。鎖場も順調に通過していく。

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疲れを感じないほどに迫力がある絶景だ。歩いていて楽しい。この日は人も多くなかった。

6:50 大キレットを通過。足場はいろいろあるので視界が良ければ難なく進める。

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北穂高岳への急登。道は急坂でガレているので注意が必要。下の人に落石を落とさないよう細心の注意をして登らなければならない。前後の登山者とも間隔をあけて登る。だが途中、前の小浜かバランスを崩し、ガレ石のシャワーを降らす。初速度が遅いからダメージはなかったが、山の小石が川のように道を下って行った。実に恐ろしい光景だ。下に人がいなかったから本当によかった。元々不安定な石の上を歩いているのだから、完全に落石を落とさないというのは難しい。だがよく道を見て、比較的安定した足場を選んで進めば、落石は最少に抑えることができるだろう。クライミングの三点確保の動きをすればいい。

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遠くからみると一体どこから登れるのか、と思うくらい切り立っているが、近くまで来ると意外に道はある。道は間違わないように短い間隔でマーキングされている。間違えそうな道にはしっかりとバツでマーキングされている。

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北穂高小屋へ詰めていると、上ではちょうどヘリが荷物を運んでいた。

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8:20 北穂高岳頂上。北穂高小屋の人は慌ただしく荷物を運んでいた。北穂高岳山頂から槍ヶ岳を望む。

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折場がいつの間にかサングラスをかけている。登っている途中で岩の間から拾ったらしい。気に入っているようだ。悪いが折場がサングラスをかけると決まってオッサン臭く見える。

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涸沢岳の上にまた虹がかかっていた。これも白虹というのだろうか。昨日の槍ヶ岳の白虹に比べ、分光がはっきりして虹のように見える。大気の氷晶の向きが揃っているためか。明日の天気は悪天なので暈(かさ)がかかると雨という言い伝えは今回は当たっている。

穂高岳山荘は稜線の上に建っている。こんなところに山荘を造ってしまうとはすごいことだ。

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11:30 穂高岳山荘を通過する。予定ではこの日はここで一泊だったが、順調に来れたのでこのまま上高地に向かうことにする。穂高岳山荘の風車は年季がはいっている。

12:00 奥穂高岳頂上。とにかく人が多い。山頂は記念撮影する中高年が絶えない。傍らの隅で休憩をする。

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西穂高岳とジャンダルム。後日、あそこで防災ヘリが墜落してしまう。それに対して思う事だが、やはりヘリ救助を伴う山岳遭難は警察へ直接通報する方がいいと思う。どこに通報するかで今回の事故は明暗が分かれてしまった印象だ。消防の航空隊ならそれなりに訓練しているだろうが、119番だと山岳救助を想定していない防災ヘリやドクターヘリも使われる場合があり、体制が一致していない。警察なら航空隊も訓練をしているし、体制が一貫して整っている。でも、当たり前だが山岳事故は起きないに越したことはない。

奥穂高岳から上高地を見下ろす。あとは下山するだけだ。この下山が一番つらいのだが。

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12:30 奥穂高岳を出発。下山を開始する。13:40に前穂高岳の分岐で休憩。ここから重太郎新道で本格的な下山に入る。

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15:40 岳沢ヒュッテ跡に到着。トウが無言で倒れこむ。いつも「グハ!」というのに今回は精根尽き果てた感じだ。確かに重太郎新道はかなりしんどかった。よく頑張った、と言ってやりたいがまだ後2時間くらい歩かなければならない現実。倒れたまま休んでいる。

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皆もかなり疲れていた。加えて双六小屋からの水がここで皆尽きてしまっていたので水分補給もできない。自分もこのとき疲れて判断力が落ちていた気がする。岳沢ヒュッテ跡は水場もなく、沢を上に登っていけば7分ほどのところに雪渓があるが水はちょろちょろとしか出ていない。トウがこのあと歩けるかどうかで、ここに一泊するか悩む。1時間ほどの休憩したのち、トウが大丈夫そうなので空身にさせて下山を続行する。

16:30 岳沢ヒュッテ跡を出発。足が疲労しているときに敢えて登山道ではなく岳沢を下る道を選択するサブリー折場。岳沢を下り始めてすぐに水の流れる音が聞こえた。岳沢の脇に沢が流れているのかもしれない。

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岳沢はやがて藪になっていき、途中で無理やり左側の登山道に戻る。途中下山に苦労している学生の団体を追い越す。もうすぐ暗くなってしまう。下山まであと一時間くらいだ。

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18:00 入山口に下りた。だがここからまだ30分くらい歩く。

18:30 小梨平キャンプ場に到着。水をガブ飲みする。行動時間は13時間にも及んだ。みんな本当にお疲れ。自販機で飲み物を買い、乾杯する。

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2009年8月21日金曜日 曇りのち雨
テントを片付け、穂高をみると完全に雲に覆われていた。昨日のうちに下山してよかったと改めて思う。軽くなったザックとは対照的に体が重い。はやく風呂に入りたい。

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携帯で朝早くからやっている入浴施設を探し、上高地アルペンホテルに行きつく。外来入浴は6:00からやっており、大人500円。温泉かと思ったらなかは普通の銭湯だった。沸かし湯らしい。安いしこの際こだわらない。入浴しているとちょうど東京理科大学山岳部の一行とばったり遭遇。大橋くんがいたから分かった。向こうも夏合宿の帰りだという。山の世界は狭いと感じた瞬間だった。

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上高地で少し食べ歩いたあと、天気は雨に。バスと電車を乗り継いで松本駅に行く。このとき雨はもう止んでいた。打上げの場所を松本駅の周りで散策するもやはりこの昼の時間、居酒屋や焼き肉店などは空いていない。我が部で松本の定番となりつつあるエスパ松本店。結局エスパ松本店の7階のレストランで1000円イタリアン食べ放題にひかれて入店。ここで打ち上げを行った。そしてもう2度と来ることはないだろう。

今回の夏合宿は全体的に天候に恵まれたと思う。おかげでとてもよい景色をみることができた。北アルプスは道もよく整備されており、あちこちに小屋があるなど観光地として整っていた。ただ反面、今回は北海道の夏合宿などと比べてしまうとやはり達成感が物足りないように感じてしまった。もちろんこの合宿で十分な対価を得たと思うが、合宿を通していかに達成の喜びを得るかは今後の課題だ。なにはともあれ無事合宿を制覇できたことをうれしく思う。みんなお疲れ!

記録はここまでです。最後まで見て下さりありがとうございました。

岳沢ヒュッテ跡
最終更新 2009年 10月 18日(日曜日) 11:59
 

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